
牧場での一日の様子はどのような流れなのか、密着してみました。
牧場の一日
一日の流れ
4:00
朝の飼い葉
全頭脚元チェック

まずは馬たちへ朝の飼い葉(餌やり)から一日がスタートします。
人間が馬房に近づいた瞬間、『ヒヒーン』と大合唱。
シービスケットファームにいる馬たちは
食いが良い(食欲旺盛な)子たちが多いです。
午前中の運動に備えて順番に脚元のチェックをしていきます。
彼らの仕事は走ること。脚元のコンディションには常に注意を払います。
4:30
ウォーキングマシン
馬房掃除

馬たちをウォーキングマシンに連れていきます。時間は1時間〜1時間半。
その間に馬房掃除をします。馬たちのボロ(うんち)を見て
体調の変化をチェック。
お水の入れ替えもして、運動後の軽食として乾草を用意してあげます。
6:00
調教、調教後の洗い作業
平地の馬場、角馬場、坂路コースなどを活用し
様々な走り方のメニューを組み合わせて調教をしていきます。
ダク(駝駆):常歩よりも早目の早歩き。準備運動のような位置付け
トロット:速足。常歩と駈歩の中間の歩様。ジョギングのようなもの
キャンター:軽めの駆け足。全力疾走(ギャロップ)より抑えめの走り。
坂路追い:坂路を駆け上がることで瞬発力やパワーを養う
調教後は洗い場で、汗や砂汚れを落としてあげます。

10:00
お昼の飼い葉
調教後は待ちに待ったお昼の飼い葉の時間です。
炭水化物、タンパク質、ミネラル、カルシウムなど
しっかりと栄養バランスを考えた餌を作ります。
餌の配合は、朝、昼、夜、そして馬の体質や
コンディションによって変えています。
牧場で働く人たちも、ここでいったんお昼休憩です。

14:00
手入れ、全馬の馬体チェック
触診などで馬体のチェックを行っていきます。
馬体重を測ったり、時には水で脚を冷やしてあげたり
適度にスキンシップをとりつつ
馬体の状態を確認し記録していきます。

16:00
夕方の飼い葉
間食として馬たちに乾草をあげます。
日中にも適度に馬たちに給餌することがある乾草。
主な乾草は以下の二つです。
①嗜好性が高く消化性の高いイネ科のチモシー
②タンパク質、ビタミン、ミネラル等
各種栄養素が豊富なマメ科のルーサン
外に生えているクローバーなどの草を好んで食べる馬たちもいます。

18:30
夜の飼い葉
馬たちの夜ご飯の時間です。
ここでも馬たちの大合唱『ヒヒーン』が聞こえてきます。
牧場の一日は朝が早く、夜も早いです。
翌日の朝飼い(朝ご飯)の準備をし
明日のスケジュールを従業員同士で確認し
牧場の一日は終わりです。
